午後3時。大学4限目の授業。この授業は窓辺に座るのがお決まりである。 海の底の色を溶かしたかのような清々しい青空が、たなびくカーテンの合間から時折チラチラと見えては隠れてを繰り返す。昨日の雨空を忘れたかのような気持ちのいい天気だ。しかも気温も涼しくていい。 先ほど2回目の昼食を食べ終えた友達のT氏は当然うつむいて眠っている。この陽気にこの気温なのだ、無理もない。この授業を担当している教授は眼鏡をかけてやや痩せ形の40代くらいの男の人だ。口の先だけで話すというか、つぶやきに近い話し方により授業を展開する。授業を展開するスピードも遅いのでとても眠たくなる。 午後3時。大学では4限だが、高校だと5限…