ユヴァルノ・ノア・ハラリ著 柴田裕之訳の『サピエンス全史』上下巻(河出書房新社)を読んでの感想です。 昔から、新しい「ものの見方」を手に入れて、価値観が揺さぶられ視点がひっくり返ることにものすごい興奮を味わう私ですが、本書ではそれをたっぷり堪能できました。 訳者あとがきによれば、 「先入観や固定観念、常識を覆され、視野が広がり、新しい目で物事を眺められるようになる」とのことで、まさしくその通りでした。 10年ほど前のベストセラーですが知りませんでした。世の中、知らないところにおもしろいものがあるんですね。 とはいえ、内容が私たちが20万年かけてやらかしてきたひどいことがこれでもかこれでもかと列…