安倍元首相への銃撃事件は、ある特定の宗教団体への個人的恨み、による犯行であるので、テロではありません。しかし、容疑者がそのような宗教をのさばらしたまま、放置していた政治や、身内の信仰によりもたらされた不幸をもって、社会から見捨てられたなどと、反感が「社会」に向かってしまえば、テロにつながります。そうです、この事件は、テロ一歩手間の事件なのです。それを防ぐためには、セーフティーネット、なのでしょうが、それに関しては触れません。今まで述べてきたことから考えてゆきたい、と思います。 まずは、マルクスの「宗教は民衆の阿片」という言葉です。ここでの現実の悲惨は、経済的要因、つまり、貧困という社会問題だけ…