Chartres フランスの都市。パリのやや南西に位置する。 町のシンボルの大聖堂は「ステンドグラス」のサイズがヨーロッパ最大を誇る。さらに神秘的なバラ窓の「青」は,特に「シャルトルブルー」と讃えられているほどの美しさ。 ロマネスク様式とゴチック様式の混ざり合ったこの建物は,1979年にユネスコ世界文化遺産に指定されている。
Chartres / Jean Villette、Celestin. Louis Le Goff / Hachette / 1959年 / 270x210mm / 108ページ / Softcover は「本まるさんかくしかく」で販売中です。 ノートルダム大聖堂はゴシック建築の傑作だそうです。聞いたことはありますが、パリから見て東のシャルトル(Chartres)にあります。モノクロながら美しい写真で淡々とそのディティールまで分からせてくれます。 hon034.stores.jp
(昨年12月 福島県福島市飯坂温泉 川沿い奥に立ち並ぶ建物群 かつての栄華の象徴も現在は使われなくなっていたり、老人ホームだったり 旅館は右端のみ) 先日、県の公立高校の志願倍率が発表され結果は、 ・かろうじて2倍が1校 ・最低は定員40名で0.03倍(*1人で0.25倍のはずですが・・) ・定員を減らしても、統合してかっこいい(?)名前になっても・・・(厳しい) かつて写真館からの依頼で撮影した県北の3校はいずれも定員割れで、0.24倍、0.3倍、要の地域の元進学校も1倍割れ・・・。 そのため、”どこかには入れる”雰囲気があるという意見になんともいえない、へき地県境民です。 今から38年前の…
ユトリロ作「シャルトルのギヨーム門」 ほぼ同じ場所からの写真 上の絵画は、ユトリロによる「シャルトルのギヨーム門」です。1914年に描かれました。 ユトリロは印象派の画家ではないのですが、彼のパリの作品群のように、この本の題名にある「都市風景画」にはぴったりの画家です。本の中でも、多くの作品が扱われていました。 自分もほぼ同じ場所から写真を撮っていました。 ギヨーム門はユトリロの時代は、まだほぼ完全な姿で残っていたようですが、第二次世界大戦中、1944年8月15日から16日にかけて破壊されました。 残念な話ですが、それはそれで廃墟の美といった趣があります。古代ローマの水道橋遺跡を思い出します。…
フランスは緯度が高いためか日の出は現地時間の8:30頃でしたが、ツアーバスの出発は7:30で日の出前の出発でした。高速道路の環状線でワールドカップフランス大会のメイン会場となった競技場を横目に雨の中バスはひた走りシャルトルに到着。運よく現地は雨が上がって晴れ間も見えていました。このツアー期間を通してですがバスでの移動中や施設に入っている間に雨は降るけど、観光中や外に出ている間は雨にあわないという日々が続きラッキーでした。 最初の観光地はシャルトルでステンドグラスがきれいな世界遺産のシャルトル大聖堂を見学しました。 シャルトル大聖堂遠景シャルトル大聖堂正面内部からステンドグラス(多数あるうちのひ…
直った!! 「+メッセージ」が直ったよ、奥さん!!(嬉泣) 順を追ってお話しませう(笑)。 昨日は昼間は出勤して原稿執筆。これがまた、ちっとも進まず難産こいてる。締切は3月末だから、まだ時間はあるけれど・・・ちっくしょー。 それから査読を一本済ませて、17:00からZOOMでとある学会のシンポジウムのための打ち合わせ会議。シンポ登壇者は皆さん、たいへん優秀で、それに身内なので(笑)、サクサク進んでよかったんですが、そのシンポのプログラムのための文章を3月12日までに仕上げる必要があるので、これまたしんどい。 原稿のストレスは溜まるわ、微熱は続くわで、もうホントにメンタルがポンコツになりそうだっ…
飼い主達の前日のディナーは 日付が変わる頃に終了したので 朝は少しのんびりと。 あさんぽついでにカフェに立ち寄ると とってもお利口にしているワンちゃん。 ヨーロッパは、犬と暮らす環境が整っていて 犬も家族の一員として一緒に旅行する人が 本当に多いと思う。 でもこれは躾ができていることが 大前提なんだワン。 どのワンちゃんも本当にお利口さん。 私はシニアになって落ち着いたけど 若い頃だったらきっと大変だったわ~ 笑 カフェの前の公園には、白鳥が 生ハムやワインなどを物色中の リーダーを待つ私。 生ハムのお店は犬はNGだからね。 街中のお花は色使いや植え込み方が オランダと違って新鮮だったなぁ。 …
地下鉄でモンパルナス駅まで行き、そこから電車で約1時間、シャルトルへ 切符を買うときに、シャルトルが上手く伝わらなかった フランス語のRの発音は分かりにくい でもお互いに英語が母国語でないなかで、親切に教えようとしてくれるのは凄く有難い こっちも良き旅行者でありたいと思う シャルトルでは、まず大聖堂 ウール川沿いを歩く 10月06日~10月11日 フランス旅行
シャルトル幻想 辻 邦生 著 阿部出版 発行 1990年9月30日 第二刷発行 辻邦生さんによる短編小説集です。エッセー的なものもありますが、全て短編小説として数えています。その理由は「これらを書いていた時、このロマネスクな震えのようなものが、たえず透明にゆらいでいたから」とのことです。 表紙はなぜかシャルトルの大聖堂ではありません。プラハ城のように思われます。 西欧の光の下 より パリでのある晴れた日の夕方、地下鉄がトンネルを出て、セーヌにかかる鉄橋にいきなり出たときのこと。 一瞬の間にエトワールからモンマルトルの家並みの高まりとその上に立つサクレ・クールをはさんでエッフェル塔にいたる夕陽に…
東京国立博物館の九条会館でのお茶会に行った時、ちょうどモダン着物展の展示も行われていたので、のぞいてきました。 chadou.hatenablog.com 東京国立博物館 特集「モダンきもの」 名門「大彦」の東京ファッションショー (すでに会期は終了… アップが遅くなりましたが、記録用に) 展示されていた着物は、確かにどれもモダンで、鮮やか! お茶の世界では、こうした華やかな着物を着る機会はなかなかありませんが、世界が広がってみているだけで楽しいですよね。 「美術衣裳」と呼ばれ、皇室をはじめ名家の女性たちを魅了しました…と紹介文がありますが、どんな時に着ていらしたんでしょうね。 そして、いまよ…
【シリーズ=教養の饗応】(12/13配信第104号) 今は、二十四節気の「大雪(=たいせつ)(12/7-12/20)」 七十二候の「熊蟄穴(くまあなにこもる)(12/11-12/15)」です。 昨日12月12日は、「仏滅(ぶつめつ)」です。 本日12月13日は、「大安(たいあん)」です。 明日12月14日は、「赤口(しゃっこう)」です。 また、陰暦十二月の異名は「師走(しわす)」です。 英語では「December」 フランス語では「décembre= (デッサンブル)」です。 中国語では『十二 月』と書いて『シーアーユエ』と発音します。 韓国語では『십이월』と書いて『シビウォル』と発音します。…
結婚をするために長崎に行き 義母となる人と食卓で夕餉をとった 敬虔なカトリック教徒 心の強さを感じさせる図太い芯が体中を突き抜けているような人であり 96歳の今でも俳句の師匠をしている 私を初めて見た時「娘はハズレを引いてきた。しかし身ごもっているのでやる方なし」と見放していたと思う 人格としても宗教的観点からも… 私は食卓の壁に貼られた「レオナルド作『最後の晩餐』の模写を見て」 義母となる人に「この絵はレオナルドの意図を汲んでいない劣悪なまがい物だと思います」と言った 義母は「あら?そう」と涼しげな顔で一言返事をしただけだった 模写はユダ以外「光輪」が頭についていた。こんなこと 作者がやるわ…
11月25日、早稲田大学エクステンションセンターでノートルダム大聖堂について話した。11月30日に文化遺産国際協力コンソーシアム令和6年度シンポジウム「『モニュメント』はいかに保存されたか:ノートルダム大聖堂の災禍からの復興」(甥がきたので中座したが)を拝聴した。ここしばらく大聖堂復興の祝賀ムードである。 大聖堂とは司教区を代表する司教座のある教会堂という教会組織上の概念なのであるが、しだいに都市、国家、そして漠然とした拡がりのある「わたしたち」意識をとりまとめるものとなっている。ノートルダムは、ユゴーの文芸、映画、ミッション系学校、ツーリズムなどにより世界のなにかを代表するものとなっている。…
講義「パリのノートル=ダム大聖堂」@早稲田大学エクステンションセンター、ということで90分しゃべってきた。 ぼくは古典主義建築をずっと研究してきた。大聖堂の専門家とは言いがたい。しかしすくなくとも2010年以降の大聖堂にかんするフランスの研究成果は、それまでとは異次元の高みにあることには気づいていた。 つまりエルランド=ブランダンブールやミシェル・ルモワンンヌらの古い世代は様式や構造や間取りという狭義の建築に話を限定してきた。オーソドックスなしかし古い建築史である。 しかし宗教学のルネ・レモン、建築史学のアントワーヌ・ピコン、古文書学のジャン=ミシェル・ルニオらは新しい地平を切り開いている。建…
アニメ『チ。 ―地球の運動について―』第9話「きっとそれが、何かを知るということだ」に対する海外の反応をご紹介です。 引用画像©魚豊/小学館/チ。 ―地球の運動について—製作委員会 参照元◎
『地底人王国』 (エリック・ノーマン)(大陸書房) 昭和51年6月 <世界の王> ・地上の支配者の前に「世界の王」が姿を現したか、その使者が現れたという話は数多い。ナポレオン・ボナパルトには、三度に渡って「燃える赤い人」が訪れ、この大武人政治家に予言を与えている。 ・「その夜、ナポレオンは、ぐっすりと眠り込んだが、夜明け近く、何か寝室内で動く気配がして、目を覚ました。ナポレオンは、強い光がひとつに集まって火炎の色をした人の姿になっているのを見た。その奇妙な訪問者は、気持ちの悪い声で言った。『私はフランスの赤い人だ。私は昔からフランスの支配者たちの前に姿を現してきた。私は、災厄の近いことを告げ知…
②皆出席、上出来です。授業もそのように希望します。少し位の病気は誰でもありますから、別に心配はありません。 (中の人ツッコミ:時代です。今は「体調不良は速攻で帰れ来るな!」になりましたね。新型インフルエンザ以降に大きく変化し、新型コロナで定着したと思います。皆勤賞なんて誰も誉めてくれません。) ◎たくさんの宿題、どれからでも結構。ともかくも先生の稽古はこれが終わりですから、大いに御勉強下さい。 (中の人注:文脈から「先生の稽古はこれが終わりではないですから」だと思います) ◎沢山に未来に必要な書物をお求めください。私が帰るまでにはかなり揃う位に。 (中の人ツッコミ:ここでも規矩士は書物でも良い…
人生には「タイムリー」と呼べる瞬間があると思う。大袈裟な書き出しだが、先日訪れた大塚国際美術館(徳島県鳴門市)は、私にとってまさにタイムリーな訪問だった。西洋美術に限ってみれば、今までの人生で観る機会に恵まれた名画たちのレプリカを、名実ともに一堂に会した空間でみることができた。 5年間暮らしたヨーロッパを離れて11年、夫を亡くして10年の今がベストタイミングだったと感じた。独りになった後にも、幸運にもオランダのゴッホ美術館、ロンドンのナショナルギャラリー、そしてこの夏のイタリアで、今回のレプリカの原画を数多く観れた。 しかし、今回の訪問で一番気づかされたのは、今からおよそ半世紀近く前の大学生時…
意欲的な本だとは思うけど、そんなに入り込めなかったな。「知ってることと知らないこととのバランス」って話があるけど、本書に書かれていることは自分にとっては知らないことがほとんどなので、それが入り込めない理由のひとつだと思うけれど、でもリヒター――自分の数少ない知ってる人のはとり――に関する技術の少なさと薄さを見る限り、他の画家についても同じようなもんなんだろうな……とか思うとね。あと各章の冒頭「14〇〇年のある日…」みたいなエピソードがあるんだけど、これが萎えるっていうか……見てもいないものを何語ってんだ、みたいな気分になるのも、入り込めない理由のひとつ。 若い読者のための美術史 【イェール大学…
9/1(日) 山形にきた。 ・弓削達『永遠のローマ』(講談社学術文庫 1991.10) ・澁澤龍彥『異端の肖像』(河出文庫 1983.6) ・澁澤龍彥『幻想の肖像』(河出文庫 1986.10) ・澁澤龍彥『神聖受胎』(河出文庫 1987.11) ・澁澤龍彥『夢の宇宙誌 コスモグラフィアファンタスティカ』(河出文庫 1984.9) を買った。 9/2(月) 鶴岡駅の近くの古本屋にいった。埴谷に関する本(熊野純彦『埴谷雄高──夢みるカント』講談社 2010.11)を買ったのだが、そのとき「般若いくら?」と店主らしき人が他の従業員らしき人に訊く光景があり、それが微笑ましかった(埴谷の本名は般若)。…
汝自身を知れ、というアポロン神殿の入り口に刻まれた箴言は、その後2000年以上続く西洋思想の血脈を象徴する言葉の一つと言っても過言ではない。実に、自分が何者であるのかを正確に理解するということを理性的に探究するのが哲学の中の認識論という分野である。キリスト教においても、私たちが私たち自身を知ろうとすることは必要不可欠であり、神論やキリスト論、秘跡論のみならず人間論も大切に扱われなければならない。また、神について、天上の事柄について知ることによって、いかに我々が小さくてか弱く、愚かであるかを知ることが神学の目的なのである。 私たちが創造されたとき、内にある本質は善であり、神の似姿を完全に分有して…
フランス革命に繋がったバスティーユの襲撃事件がありました。 襲撃されたのは、現在のバスチーユ広場にあった、バスティーユの牢獄です。 いまでこそ、バスチーユ広場にはオペラ座があり整備されていますが、今から200年以上も前には、牢獄があったのです。 パリ観光としてあまり知られていない場所です。 パリのバスチーユ広場とバスティーユ牢獄 バスチーユ広場のバスティーユ牢獄 バスチーユの掌握「la prise de Bastille」 バスチーユ牢獄襲撃事件の背景 バスチーユの牢獄跡 バスチーユ広場と7月革命 7月革命1830年 7月革命1830年とシャルル10世 7月革命の時代背景 7月の塔 まとめ パ…
『エドガー・ケイシー 奇跡の生涯』 (A・ロバート・スミス)(中央アート社) 2003/1 <眠れる預言者のエドガー・ケイシーも石油開発に失敗> ・エドガー・ケイシーは1945年に67歳で亡くなった米国の「眠れる予言者」と言われた心霊診断士であり、約43年間リーディングと呼ばれる、夢解釈で全米ばかりでなく、世界的に有名になった心霊治療師である。日本でも多くの本が出版された。リーディングを通じて、トランス状態に入り、トワイライトゾーンからの情報を伝えた。 ・若きエドガー・ケイシーが天使のような存在と巡りあい超能力がついたと言われている。「エドガー・ケイシーは、この状態で霊界に移り住んだ人と交信す…
『赤の書』 C・Gユング 創元社 2014/8/21 <赤い男> ・私は自分がある城の一番高い塔の上に立っているのに気づく。それは空気からわかる――私は時間的にはるか昔に戻っている。畑と森とが交互に現れる寂しげな起伏のある土地へと、遠くに私の視線は漂う。私は緑の服を着ている。私の肩には角笛がぶら下がっている。私は塔の見張り番である。私は遠くを見やる。彼方に赤い点が見え、この赤い点は曲がりくねった道を近づいてきて、ときどき森に消えては、また表れてくる。それは赤いマントを着た騎手、赤い騎手である。彼は私の城にやって来る。彼は門を馬で通り抜けている。階段で足音が聞こえ、段がぎしぎしと音をたて、コツコ…