アニメ「機動戦士ガンダムSEED DESTINY」に登場するMS(モビルスーツ)。
制式番号ZGMF-X20A。パイロットはキラ・ヤマト。
混迷の続くザフト、地球連合軍の情勢を打破すべくラクス・クラインを支援する組織によって開発された新型機で、最後の切り札ともいえる機体。
フリーダムガンダム・ジャスティスガンダムに使われていたニュートロンジャマーキャンセラー(Nジャマーキャンセラー)による核エンジンではなくさらに強力な新型エンジンの搭載により、フリーダムの数倍の戦闘能力を持つ。さらには小型のドラグーン・システムも搭載している。
ストライクフリーダムは、ギルバート・デュランダルに異を唱えるラクス・クライン率いる旧クライン派の手で完成された。
この機体の開発経緯は表に出ていない部分が多いが、信憑性の高い情報では、ザフトが設計を進めていた次期セカンドシリーズMSのデータを盗用し(クライン派の開発陣が意図的にリークしたという考えもある)、それに前大戦後オーブでレストア中であったフリーダムのデータを(乱暴な言い方ではあるが)混ぜ合わせて誕生したものと言われている。
このハイブリッド機は、元々通常のMSを遥かに凌駕したフリーダムを更にパワーアップしたため、並の人間に扱える訳は無かった(どうやらキラを想定していたらしい)。最終的に開発陣の決定を承認したであろうラクスは最愛の人が望まずとも戦場に立つ決意をしたときに新たなる剣として彼と共に戦火を駆け抜けた『ストライク』と『フリーダム』の名を冠し『祈り』としたのかもしれない。
第2次ヤキン・ドゥーエ戦で猛威を振るったプロヴィデンスのドラグーン・システム。
原型となった連合のMA メビウスゼロに搭載されていたガンバレルを含め、
この兵装は特異な空間認識能力が必要とするため限られた人間にしか使用することが出来なかった。
しかし、その有用を高く評価したザフト設計局は量子通信システム等を改良し、ある程度の普遍性を得ることに成功した。
ストライクフリーダムもこの最新技術を採用し、最も特徴的なシルエットを持つウィングに
8門のスーパードラグーンを装備している。
MA-M20 ルプスビームライフルを改良したビームライフル。
ストライクフリーダム仕様に大幅な変更がなされており、最大の特徴は2本を前後にジョイントすることで、より長射程高出力のロングライフルとしても使用することができる。通常は左右腰部にマウントされている。
腹部に設けられた大口径大出力のビーム砲。
全身に多くの武器を持つストライクフリーダムの中でも特に威力が高い。
アビスガンダムにも同等の物が採用されていることを考えると、やはりこの機体がセカンドステージの傍流であることが判る。
フリーダムは核エンジンを搭載しているため、アビスのそれより連射性や出力が増している。
左右腰部に取り付けられたレールガン。オリジナルであるフリーダムに搭載されていた、クスィフィアスの改良発展型。
ビームサーベルのバインダーも兼ねており、また腰部にビームライフルをマウントした際に後部スカート側にスライドする。
左右のクスィフィアスにバインドされているビームサーベル。X10AやX09Aのビームサーベルの改良バージョンである。
セカンドステージシリーズに採用されたヴァジュラ系に対抗するために強化が図れたようだ。
左右の腕に装備されたビームシールド。同様の武装がデスティニーにも見受けられることから、ザフトの最新技術の転用だろう。
元々この装置自体は、前大戦時のユーラシア連邦で開発された「モノフェーズ光波シールド」からの応用であると思われる。戦術に対応し形状の変化が可能。
発表当初は「スーパーフリーダムガンダム」という名称だったが、後にこの名に改められた。おそらく「モビルゲイツ→モビルスーツゲイツ」の変更と同様の、「大人の事情」によるものと思われるが、真偽の程は定かではない。