1994年11月22日にセガ・エンタープライゼス(現・セガ)から発売された家庭用据置型ゲーム機。メガドライブの後継機。発売当初の希望小売価格は44,800円。
ネーミングは、セガ製家庭用ゲーム機の第6弾である事が由来(サターン=土星は第6惑星)になっている。略称は「サターン」「SS」等。
メインCPUは日立製作所のSH-2を2個搭載。ソフトはCD-ROMで供給されるが拡張カートリッジスロットを備え、CD-ROM+カートリッジ方式のソフトも発売された。本体内部カードスロットに拡張カードを挿す事でフォトCD/ビデオCDの再生が可能。
セーブデータは本体内蔵RAMによって保存するがボタン式電池が必要な為電池交換時は本体電源を入れた状態で交換しないとデータが消えてしまう危険があった。他に拡張カートリッジタイプの「パワーメモリー」も存在したが、前述のCD-ROM+拡張RAMカートリッジを使用するタイプのゲームではスロットが拡張RAMカートリッジで占有されてしまうため本体RAMでしかセーブデータが保存できない。
1996年3月22日には、コストダウンを図った新モデル、通称「白サターン」が価格20,000円で発売された。
32ビットゲーム機としては、当初は「バーチャファイター」シリーズなどアーケードからの移植タイトルが好調で、ほぼ同時発売のプレイステーション(以降PS/ソニー)と1996年春ごろまでは互角の競争を見せるが、「ファイナルファンタジー」シリーズを擁するスクウェアのPS陣営参入発表を受け、その後は販売台数が伸び悩み、「鉄拳」「バイオハザード」等の有力タイトル登場や「ドラゴンクエスト」シリーズのPS投入の発表などで、最終的には大きく水を空けられる格好となった*1。海外では、好調だったGENESIS(海外版メガドライブ)からの世代交代に失敗して大不振に終わった。
PSと比較して3D機能には弱いがグラフィック用のメモリ容量が大きく、カートリッジスロットを利用してRAM増設を行えたため主にアーケードからの2Dゲーム移植には強みを持っていた*2。
1998年11月27日に後継機の「ドリームキャスト」が発売された。