アン・テジン監督『梟ーフクロウー』2022これは,おもしろかった,すべての要素がむすびついていくのが巧み.史実を題材にした娯楽映画ではあるが,観客が席をたつとき,感銘したことがあきらかだった.**リュ・ジョンヨルが,社会の底辺に生きる盲目の針師.御医によりひきたてられて,宮中に入る.そこで「目撃」した. 『フクロウ』盲目の針師(リュ・ジョンヨル) 昭顯世子(ソヒョン=セジャ)の毒殺事件を題材にその目撃者が盲目であった,というとっぴょうしもない着想がむしろ事件の全貌を実際的に構成している. 『フクロウ』「病死」する昭顯世子(キム・ソンチョル) ミステリーとしてあとで,あれも謎だったんだという自分…