【タイ】タイ中部の古都アユッタヤー(アユタヤ)で、毎年のように発生する洪水に備え、今年も遺跡周辺での防水対策が始まった。市内を流れるチャオプラヤー川の水位上昇を受け、ニワット・ルンサーコーン県知事が9月3日、観光名所のワット・チャイワッタナーラームでの防壁設置作業を視察した。 チャオプラヤー川はこのところ、上流のダムでの放水で水位が上昇、アユタヤ一帯の家屋や歴史的建造物の浸水が懸念されている。ワット・チャイワッタナーラームでは、文化省芸術局が国軍の協力を得て、高さ1.9メートル、幅1.2メートルの防水パネル計138枚を設置。川沿いおよそ165メートルにわたる防水壁が完成した。ただ、川の水位は堤…