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ツインターボ

(一般)
ついんたーぼ

自動車エンジンで、ターボチャージャーを2基装着すること。
また、ツインターボのエンジンを搭載する自動車のグレード名に使用される事もある。
海外の一部自動車メーカーでは「ビ・ターボ」*1などの名を冠することもあるが、意味は同一。
代表的なツインターボエンジンとして、日産のRB26DETT*2やトヨタの2JZ-GTE*3が挙げられる。

基本的なツインターボの考え方

一般にターボチャージャーが大きいほど最大出力が向上するが、
同時にタービンブレードの慣性も大きくなるため、
アクセル操作に対するタイムラグ*4が大きくなり特に低速域で扱いにくくなる。
そこで、タービン自体は小型化することでターボラグの減少を図りつつ
2基装着する事で大型ターボチャージャー1基と同等の出力を得よう、
というのがツインターボの考え方である。
この場合、2基のタービンは並行して同時に作動する。
近年では技術の向上によりタービンブレードを軽量化することが可能になり、
また後述するツインスクロールターボなども普及し始めたため
再びターボチャージャーを1基にするエンジンが増えてきている。

シーケンシャルツインターボ

上記とはやや異なる考え方のツインターボとして、シーケンシャルツインターボというものがある。
これは、ターボチャージャーを2基装着するのはツインターボと同じだが、それぞれの大きさを変え、
それらを段階的に作動させる事により低回転域から高回転まで満遍なく過給圧がかかるようにし、
ターボラグの減少による扱いやすさと高出力の両立を図るというものである。
具体的には、一方のタービンを小型で低回転用、もう一方を大型で高回転用とし、
低速時には小型タービンのみを作動させ、高速時には大型タービンに切り替え、
もしくは小型と大型2基のタービンを同時に作動させる。
この場合、一般に低回転用のタービンをプライマリータービン、高回転用のタービンをセカンダリータービンと呼ぶ。
考え方としてはともかく、実際にはプライマリーとセカンダリーの切替時に出力が一瞬落ち込む車種もあり、
チューニング時には常時ツイン化するか大型のシングルターボに改造されるケースも多い。
シーケンシャルツインターボのエンジンとしては、マツダの13B-REW*5やスバルのEJ20T*6が挙げられる。

番外編:ツインスクロールターボ

名前が似ているので誤解される事があるが、ツインターボとツインスクロールターボは別物である。
ツインスクロールターボはタービン内部のスクロール室を2つに分け
回転域に応じて排気を通すスペースを変化させるものであり、
考え方としてはシーケンシャルツインターボに近いもののあくまでもシングルターボの一種である。


参考:ツインタービン

*1:bi-turbo。「bi」=2

*2:スカイラインGT-Rに搭載

*3:スープラ、アリストに搭載

*4:これをターボラグという

*5:FD3S型RX-7に搭載

*6:3代目レガシィに搭載

ツインターボ

(スポーツ)
ついんたーぼ

ツインターボ

生年月日 1988年4月13日生まれ-1998年1月15日没・牡・黒鹿毛
生産者 福岡敏宏(北海道静内)
ライラリッジ
レーシングジイーン
母の父 サンシー
馬主 黒岩晴男 武田二男
管理調教師 笹倉武久(美浦南) 秋場清(上山)
競走成績 35戦6勝(うち地方13戦1勝)
主な勝ち鞍 ラジオたんぱ賞 七夕賞 オールカマー



ツインターボは美浦トレーニングセンター笹倉武久厩舎に所属した競走馬。90年代前半を代表する逃げ馬で、重賞3勝はすべて逃げ切りによるものである。特にオールカマーにおける逃げきり勝ちはファンの記憶に残るもので、ライスシャワーやホワイトストーンなどの実績馬に5馬身差を付けて快勝した。晩年の不振から公営上山競馬に転厩したものの引退。種牡馬としては1998年生まれの産駒を僅かに残しているが、1998年1月15日心臓麻痺により死亡。

ツインターボの血統



ライラリッジ
*Lyra Ridge
Lyphard Northern Dancer Nearctic
Natalma
Goofed Court Martial
Barra
Riverside Sheshoon Precipitation
Noorani
Renounce Big Game
Refreshed
レーシングジイーン サンシー
*Sancy
Sanctus Fine Top
Sanelta
Wordys Worden
Princesse d'Ys
マウタジョウオー *Faberge Princely Gift
Spring Offensive
ハードホープ *Die Hard
メジロホープ


リスト::競走馬

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