ここ最近、女性が主役の翻訳小説をよく読むようになった。それもメインキャラクターひとりが女性なのではなく、脇を固めるのも女性という作品。 そして、今まで観たり読んだりしてきたあらゆる作品がいかに男性中心だったか、女性がメインでは成り立たないのではないかと思わされていたことに気が付いた。 最近読んだ女性メインの作品の中でも最も気に入ったのが、『暗殺者たちに口紅を』だ。暗殺者たちに口紅を (創元推理文庫)作者:ディアナ・レイバーン東京創元社Amazon『暗殺者たちに口紅を』のあらすじは、こう始まる。 「60歳の女性暗殺者4人」 これだけで、私はこの本を読むと決めていた。壮年の女性たちが暗殺者、と読ん…