世界の警察官、辞任届のその後・・・ かつてオバマ大統領は、ある意味で時代の転換点となる言葉を残した。 「アメリカはもはや世界の警察官ではない」 過剰介入の時代を終え、世界に任せるべきことは任せるという、一種の“慎重な撤退”宣言であった。 だがトランプは、これをあっさりと“自国第一の免罪符”として受け取ったようだ。 要するに「割に合わない揉め事に、もうカネも兵も出さない」という話である。 それが彼の「アメリカ・ファースト」の中核であり、アメリカは“監視役”から“自己利益の管理人”へと立場を変えた。 そして彼は、国際政治を「国家間の交渉」ではなく、「ビジネスの契約交渉」として扱い始めた。 まるでホ…