テメエの身の程をわきまえろ!とカーペンターは怒り狂った (評価 72点) 「要塞警察」というB級映画の金字塔的傑作を放ち、批評家、映画野郎から俄然、注目を浴びたジョン・カーペンターが、低予算で高収益が狙えるホラーというジャンルにベクトルを振るのは、至極当然のことだった。そこでカーペンターは「ハロウィン」という金脈を掘り当てる。今なお、不滅のキャラクター、ブギー・マンを見事にブランド化させたカーペンターが、いよいよ手にしたのは予算だった。 とはいえ本作「ニューヨーク1997」の予算は、大作映画とは到底、言えない中規模にも満たないもの。それでもカーペンターにとってはやっと掴んだ勲章のような勝利の証…