イギリス・スコットランド北部のネス湖に棲むといわれる巨大水生UMA(未確認動物)。
「外科医の写真」として知られる有名な写真は、真の撮影者だと称する人物が死の直前に模型を使ったトリックだと言い残していたという話が話題になったが、波紋から計算されるカメラ位置の不自然さから、研究者間では早くからトリック説が出ていた。
近年、コンピュータ解析による再調査が進み、巨大生物を写した物は確認されていない。さらに、船乗りからの目撃例はほとんどなく、目撃の大半は湖岸からである。又、生物として存続するには、最低でも30個体程度は必要であるが、個体数の割には目撃例が少ない。いづれにしろ、ネス湖は周囲の川から泥炭が流れ込む関係で、透明度がわずか3m程度しかない。この為、植物性プランクトンが極めて少ない事から、湖の規模の割には魚類も非常に少ない。以上より、食量の点から大型肉食海獣は生息できない。
従って、おそらくは、ラングミュア循環現象で湖の中心に集まった大量の流木の塊が、季節風などに依り静震現象が発生して、長い塊となって高速に流れる状態を誤認したものと推定される。
尚、近年では、湖が細長い地形で有る事から、両岸からの波の反射が重なりあって巨大な蛇のような波の山ができ、これを誤認したという説も出てきている(下記リンク先参照)。
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