村上春樹『ハンティング・ナイフ』。『回転木馬のデッドヒート』最後の一篇になる。 dokusyonohito.hatenablog.com 最後だからというわけでもないが、発行年を見返したら、1984年、と書いてあった。偶然にちがいないが、オーウェルの小説がまだ一定のリアリティを持っていた時代、冷戦下に書かれた作品群であったわけだ、本書は。 そういえば『タクシーに乗った男』にも「プラハの春」が描かれていた。 dokusyonohito.hatenablog.com dokusyonohito.hatenablog.com オーウェルの「リアリティ」なんて言い方をしたけれど、歴史のわくぐみを外して…