初期キリスト教に大きな(あるいは決定的な)役割を果たした伝道者の一人。 当初はパリサイ派ユダヤ教徒としてキリスト教を迫害する側に立っていたが、ダマスカス街道の道中で目から鱗のようなものが落ち、それと前後して回心しキリスト者となったという(省略形)。 ローマ市民権を有するパウロの活動と教義の事実上の再定義とによって、キリスト教は単なるユダヤ教の分派から後の世界宗教へと進みはじめることになる。
みなさん、元気を出しなさい。私は神を信じています。使徒の働き27・25 みなさんは神様を信じたらどんな良いことがあると思われますか。 「神様が苦しい時に助けてくれること」「お願いしたら欲しい物を与えてくれること」「危険から守ってくれること」「幸せになれること」など、いろいろな期待があると思います。信者からよく聞くのは「神様は平安を与えてくださる」ということばです。平安というのは教会独特のことばですが、要は安心や、心の平和のことです。「心配なことがあっても、神様がいてくれるから安心だ」と思えるなら、神様を信じたかいがあるでしょう。 でもそれだけではありません。神様を信じると「神様から受けたものを…
キリスト・イエスの僕、神の福音のために選び出され、召されて使徒となったパウロから。(ローマの信徒への手紙1章1節) ローマの信徒への手紙の冒頭で、書き手である使徒パウロは宛先であるローマ教会の信徒たちに自己紹介をしています。パウロは自分のことを「キリスト・イエスの僕」と呼びます。「僕」とは「奴隷」です。金銭で売買され、自由はなく、主人の持ち物、道具と見なされ、生かされるも殺されるも主人の自由である人間です。あらゆる人間の身分のなかで、これほどに悲しく、惨めなものがあるでしょうか。 奴隷という言葉が文字どおりの意味ではなく、たとえとして語られることもあります。他人に支配されている人も奴隷と呼ばれ…
私が願っているのは、あなたばかりではなく今日私の話を聞いておられる方々が、この鎖は別として、みな私のようになってくださることです。使徒26・2 パウロはユダヤ人たちの訴えにより裁判にかけられますが、だれもパウロの犯罪を認めることはできませんでした。訴えの内容はユダヤ人の宗教問題であり、ローマの法律とは関係なかったからです。しかしこの話に若干の興味を持ったアグリッパ王(ユダヤの領主)がローマ総督フェストゥスの計らいで、パウロの話を聞く機会を得ます。 パウロはかつてはキリスト教徒たちを迫害していたが、イエス・キリストの声を聞き、キリストの十字架と復活を伝える者に変えられたという体験談を語ります。ア…
私は、ユダヤ人の律法に対しても、宮に対しても、カエサルにたいしても、何の罪も犯してはいません。使徒25・8 パウロは初期のキリスト教会の中で、特にユダヤ人以外の人たちにキリストの教えを布教したことで有名です。当時のユダヤ人たちから見ると、キリストの教えはユダヤ教の異端であり、敵でした。ユダヤ人の宗教指導者たちは、パウロがキリストの教えをトルコ、ギリシア地方に広めたことが許せませんでした。 パウロはまずユダヤ人の最高法院で吊し上げられ、次にユダヤ総督のもとで裁判を受け、カエサル(ローマ皇帝)に上訴することになります。前ユダヤ総督であったフェリクスも、後任者のフェストゥスも、パウロが無罪であると分…
しかし、パウロが正義と節制と来たるべきさばきについて論じたので、フェリクスは恐ろしくなり…使徒24・25 フェリクスはローマから派遣されてイスラエルを治めていた総督でした。もともと解放奴隷でしたが、暴力と賄賂で権力をつかみ、暴君と呼ばれたネロ皇帝に気に入られて総督の地位を手に入れたという人物でした。 ユダヤ人たちがいわれのないことで告訴したため、裁判の権限を持つフェリクスのもとにパウロが送られてきました。フェリクスはパウロの無罪に気付きましたが判決を延期します。パウロを勾留してキリスト教の話を聞くためと、パウロから解放と引き換えに賄賂を受け取るためです。 パウロはフェリクスに呼び出されても賄賂…
【ボサノバパーカッション パウロ山根さん】 音楽一家に生まれて、6歳で音程やチューニングがわかるほどの音感を持っていらっしゃる方です。 その方とジモティーで知り合い、代々木公園でセッションしてきました。 セッション動画はありません。 以下のリンクは、彼が「参考になるから見ておくと良い」と教えてくれたサイトです。 ↓↓↓↓ https://youtu.be/QXbFMSTJDz4?si=nIGOxeqIMuIFd-lr https://youtu.be/ozhtzDQ89K4?si=XOXjUjsk7s7hrQzy https://youtu.be/RRHyVHUiRtk?si=r4rkzxuO…
ところが、パウロの姉妹の息子がこの待ち伏せのことを耳にしたので、兵営に来て中に入り、そのことをパウロに知らせた。使徒23・16 聖書の中には、不思議な話や信じられないできごとが書かれています。処女マリアが聖霊によってキリストをみごもったことや、十字架で死に、墓に葬られたキリストが三日目によみがえらされたことなどはあり得ないと思われる方も多いでしょう。 しかし、実際には聖書の物語のほとんどは、超自然的な奇跡の話ではありません。上記のことばは、パウロという宣教師がユダヤ人たちに暗殺されそうになったときに、パウロの甥が暗殺計画を知らせたという記録です。この計画を知ったローマ軍の司令官(千人隊長)は、…
勇気を出しなさい。あなたは、エルサレムでわたしのことを証ししたように、 ローマでも証ししなければならない。使徒23・11 「証し」とは自分が見聞きしたこと、体験したことを、伝えることです。初期のキリスト教は、この「証し」によって広がりました。自分が見聞きしたイエス・キリストについて人に話したからです。それは、ただことばで伝えただけではありませんでした。互いに愛し合い、助け合いながら生きる信者たちの生き方が、証しとなり、イエス・キリストを信じたいという人が増えたのです。 キリスト教には聖書という経典があり、神学という立派な学問があります。しかしわたくしたちがみなさんに伝えたいのは「知識」ではあり…
使徒の働き7章に出てくるステパノは、十字架のイエスを。8章に出てくるピリポは復活したイエスを。9章以降のパウロは町々村々を巡り、御国の福音を伝え、病をいやし悪霊を追い出した地上生涯のイエスを彷彿とさせる、ということはできないだろうか。
復活節 使徒言行録13・26-33 神はイエスを死者の中から復活させてくださったのです。 使徒たちの宣教 その日、パウロはピシディア州のアンティオキアに到着し、会堂で語った。13・26「兄弟たち、アブラハムの子孫の方々、ならびにあなたがたの中にいて神を畏れる人たち、この救いの言葉はわたしたちに送られました。 27エルサレムに住む人々やその指導者たちは、イエスを認めず、また、安息日ごとに読まれる預言者の言葉を理解せず、イエスを罪に定めることによって、その言葉を実現させたのです。 28そして、死に当たる理由は何も見いだせなかったのに、イエスを死刑にするようにとピラトに求めました。29こうして、イエ…
使徒言行録13・26-33 神はイエスを死者の中から復活させてくださったのです。 使徒たちの宣教 その日、パウロはピシディア州のアンティオキアに到着し、会堂で語った。13・26「兄弟たち、アブラハムの子孫の方々、ならびにあなたがたの中にいて神を畏れる人たち、この救いの言葉はわたしたちに送られました。27エルサレムに住む人々やその指導者たちは、イエスを認めず、また、安息日ごとに読まれる預言者の言葉を理解せず、イエスを罪に定めることによって、その言葉を実現させたのです。28そして、死に当たる理由は何も見いだせなかったのに、イエスを死刑にするようにとピラトに求めました。29こうして、イエスについて書…
youbube チャンネル https://www.youtube.com/channel/UCiH2__OOu9VDtHgMvYg6fjA この文章は2024年4月26日にアップしたyoutube ショート動画の日本語訳です。 1コリント8章日本語パウロは人をつまづかせるのなら肉は食べないと言います。現在でもベジタリアンは肉を食べませんが、ビーガンはそれよりもっと食べるものを制限しています。ビーガンは卵や乳製品を食べません。蜂蜜もビーガンの食事を守る人は食べません。そうすることで栄養が不足することもあり得るでしょうが、もともとエデンの園では肉食をしていませんでした。人の本来の食事はビーガンの…
日々のみ言葉 4月25日 ○今日のタイトル アテネで ○通読箇所 使徒の働き17章 ◇今日の聖句 あなたがたが知らずに拝んでいるもの、それを教えましょう。 ◇ひとくち解説 ピリピを去ったパウロは、テサロニケ、べレアを苦闘しながら巡ってアテネに入り、残してきたシラスとテモテの到着を待ちます。アテネは人口の3万人よりもはるかに多い神々の像であふれていました。パウロは「心に憤りを覚え」ました。それは義憤だけではなく、真の神を知らない人々への同情でもありました。ユダヤ人の会堂や、広場でイエスと復活を宣べ伝えていましたが、あるときアレオパゴス評議会で、町の中心人物たちに福音を伝えるチャンスを得ます。 こ…
二百三枚。四章がもう少しのびる。朝方、仕事を始める前に小梅の木についたアブラムシを潰す。アブラムシの生命についてニーチェの同一物永遠回帰説と思い合わせて考える。一瞬と永遠の同期。 酒盛正の電子書籍 ↓ ↓ ↓ ↓ (表紙画像をクリック) books.rakuten.co.jp 曹洞宗の禅林で破門同然となった良寛は、越後へ帰郷して世俗の中で禅の修行を全うしようとするが、そうして真摯に生きようとすればするほどこの世に生きる場を失う。良寛は身を屈め、大きな体を小さくして人の世を生き凌ぐ。ーーかくばかりうき世と知らばおく山の草にも木にもならましものを 160円(税込み) https://books.r…
イエスさまは人として来られた神 わたしたちは神のようになった人間 これで、パウロを通して言われた、ことばの矛盾が解ける 「肉の働きを殺すなら、あなたがたは生きる」である 肉から生まれた者は肉の働きを殺せない しかし、神は霊であるから 人間が神のようになったら 肉を殺せるはず つまり、キリストのようになるとは、 「神のような人間になれ」ということ イエスさまは神と人との合体 わたしたちも、人と神との合体であれば、 罪から解放される なぜなら、わたしたちは聖霊の宮だから
「神を恐れよ。神の命令を守れ。これが人間にとってすべてである。 神は、善であれ悪であれ、すべての隠れたことについて、すべてのわざをさばかれるからだ。」(伝道者の書12:13,14) イエスは言われます。 「彼ら(迫害する者たち)を恐れてはいけません。おおわれているもので、現わされないものはなく、隠されているもので知られずに済むものはありません。 わたし(イエス・キリスト)が暗闇であなたがた(弟子たち)に話すことを明るみで言いなさい。また、あなたがたが耳もとで聞くことを屋上で言い広めなさい。(不信仰なユダヤ人たちには隠し、たとえを使わないで弟子たちに話したイエスのことば〈真理〉を世間に言い広めな…
遅くなってしまいましたが、4月21日東京アンテオケ教会の第7礼拝をアップしていきます。 預言セミナー パウロ秋元さんによるセミナーです。 聖書箇所:使徒の働き2章17節〜21節 キリストの再臨まで預言や異言などの賜物の働きは続く 第一コリント13章8節〜12節から、預言や異言などの賜物の働きが、キリストの再臨まで続くということをご説明してくださいました。 誤解されたとしても賜物を用い続け伝え続ける 賜物を用い続ける、たとえ誤解されたとしても受け取られなかったとしても用いて伝えていく、それが主の御心だから。 前半賛美 ヨハネ谷口さんの導きで前半賛美捧げます 前半預言 さらに賛美捧げます。 終わり…
『琉球怪談』 現代実話集 闇と癒しの百物語 小原猛 ボーダーインク 2011/2 <キジムナー> ・たとえば沖縄でもっとポピュラーな妖怪であるキジムナーは、戦後という垣根を越えると、急激に目撃例が減少している。取材していく中でも「戦前はキジムナーがいっぱいいたのにねえ」「戦後すぐはいたけど、もういないさ」という、オジイ、オバアの声を聞いた。 もしかしたら戦争でのウチナーンチュの意識が変わり、キジムナーの存在を受け入れなくなってしまったのかもしれない。沖縄戦、という次元を超えた壁が、怪の世界にも立ちはだかっていることを、身を持って実感した。 <戦後の駄菓子 キジムナーのはなし1> ・Nさんはとあ…
「ある律法の専門家が立ち上がり、イエスをためそうとして言った。『先生。何をしたら永遠のいのちを自分のものとして受けることができるでしょうか。』 イエスは言われた。『律法には、何と書いてありますか。あなたはどう読んでいますか。』 すると彼(律法学者)は答えて言った。『「心を尽くし、思いを尽くし、力を尽くし、知性を尽くして、あなたの神である主を愛せよ。」また「あなたの隣人をあなた自身のように愛せよ。」とあります。』 イエスは言われた。『そのとおりです。それを実行しなさい。そうすれば、いのちを得ます。』 しかし彼は、自分の正しさを示そうとしてイエスに言った。『では、私の隣人とは、だれのことですか。』…
今回紹介するのは、アメリカのシンガーソングライター・Taylor Swift (テイラ・スウィフト)の「The Alchemy (ザ・アルケミー)」。 彼女にとって11枚目のアルバム「THE TORTURED POETS DEPARTMENT(ザ・トーチャード・ポエッツ・デパートメント)」の収録曲で、アルバム15曲目を飾ります。 テイラーはこれまでの彼女の曲の中で、自分にとっての愛は金の色だとよく口にしていました。 曲名でもある「The Alchemy」=錬金術とは、当時は特定の化学物質を混ぜ合わせることで、他の元素から"金"を作り出すことを目的としていました。 また、パウロ・コエーリョという…
聖書研究祈祷会 2024年4月24日 www.youtube.com 案 内 讃美歌 お祈り 聖書朗読 メッセージ とりなし 讃美歌 主の祈り 報 告 案 内 華陽教会では、讃美歌委員会の著作物使用許諾を得て、聖書研究祈祷会を配信と並行して行っています。共に今、教会にいる人も、配信を見ている人も、互いのために祈りを合わせ、聖書の言葉を味わいましょう。 讃美歌 讃美歌21の210番「来る朝ごとに」を歌いしょう。最後の「アーメン」は、つけて歌います。 お祈り ひと言お祈りをします。共に心を合わせましょう。 ◆光と命の源である、私たちの神様。今日もまた、あなたによって守られて、聖書研究祈祷会を始める…
板上に咲く原田マハ幻冬舎2024年3月5日 第一刷発行MUNAKATA: Beyond Van Gogh*本作は史実に基づいたフィクションです。 原田マハさんの新刊。 棟方志功(むなかたしこう)の物語。マハさんのお得意分野、画家の人生ノベライズ。棟方志功と言えば、あのごつごつとした版画のおじさん、、、っていう位で、作品は好きだけれど、特にどんな人なのかを興味を持ったことが無く、他に類を見ない作家さんではあるけれど、私にとっては昔のすごい芸術家、ってくらいな知識だった。装丁をみれば、すぐにわかる。あ、棟方志功。結構、好き。 ページをめくると、いきなり目に入るのは、草野心平〈わだばゴッホになる〉抄…