1950年代中期、リオ・デ・ジャネイロに在住していた若手ミュージシャンたちによって創始されたブラジルの伝統的な大衆音楽。
伝統的なサンバを基礎として、新しい和音のパターンやジャズのコードが使われているのが特徴。
「ジャズ・サンバ」と呼ばれることもあるが、厳密には異なる(はずである)。
アントニオ・カルロス・ジョビン(トム・ジョビン)&ヴィニシウス・モライスのコンビや、
ボサノバのパターンを確立したとされるジョアン・ジルベルトによって、世界中に知られるようになった。
ボサノバというのは沢山の器楽曲も出ているが、基本的はボーカルモノである。
そして最低限クラシック・ギターとボーカルがあれば成り立つ音楽であり、極々シンプルであるといえる。
また、ジョビンがアメリカへと行っていた際に、テナーサキソフォン奏者であるスタン・ゲッツと共演し、
その頃から大きな広がりを見せたようだ。
コードはジャズから流入した7th等のテンションコードが基本で、
進行はそれと絡めた半音進行が多用される。
BPM(テンポ)は様々ではあるが、サンバが土台であるゆえBPM=100〜150という感じではないだろうか。
そして、何よりもボサノバをボサノバたらしめているのが(恐らく)あの独特のシンコペーションである。
文字で表すのは中々に至難故に、何処かで聞いていただければと思う。
関連サイト:
「Palpite Feliz | Brazilian Music Guide」
http://www.nabezo.net/pf/