~ 追憶 バーテンダー ~ 由子の声が あまりにも大きくなってきたので、 武仲が目を覚ますのではないかと思い、 武仲を横たえたベッドに視線を遣ると……、 片目だけ細く開いて居る武仲の視線と 私の視線がぴたりと合った……。 その瞬間 武仲の上瞼と、下瞼の距離は狭まったが、 完全に閉じることはなかった……。 武仲の疲れは、 どうやらやっと、 とれたらしかった.........。 ・・・・・・・・・・・・・・・ 「あ…、いけね……」 「どうしたの?」 「一旦ブレイク。車、捨ててくるよ」 「ああ……、そうだよね」 荷物を運ぶ為に、 由子が続狩りから狩ってきたワンボックスを、 由子のタトゥースタジオ兼自…