ファントム・オブ・パラダイス

(映画)
ふぁんとむおぶぱらだいす

映画「ファントム・オブ・パラダイス」
"Phantom of the Paradise"
※ロッキー・ホラー・ショーと並ぶ殿堂カルトムービー

  • 1974年/アメリカ/カラー/94分

概要

『オペラ座の怪人』の秀逸なるパロディにしてカルト・ムービーである、ロック・ミュージカル。天才作曲家ウィンスローは、デス・レコード社長スワンに曲を奪われた上に無実の罪で投獄される。脱獄した彼はデスレコード工場に行くが、そこでレコードプレス機に顔を挟まれ、二目と見られぬ形相になってしまう。劇場の屋根裏に潜んだウィンスローは顔をマスクで隠して怪人ファントムと化するが、美しい女優の卵フェニックスに恋をする。彼女の為に曲を作る彼に、再びスワンの魔手が伸びようとする。


ポール・ウィリアムズの曲は優れたものも多いし、彼自身もスワン役を怪演。デ・パルマのアングラ調演出も、怪奇映画ファンならばニヤリとする遊びを随所に織り込んでいる。ファントムの描き方が物悲しいのも印象的。熱狂的ファンが多いのも納得出来る、パワー満点の作品である。


美術監督のジャック・フィスクは、女優シシー・スペイセクの夫。スペイセクとデ・パルマは、後に『キャリー』で組むことになる。

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