Philippe de Broca
クロード・シャブロルやフランソワ・トリュフォーの助監督を経験後、1960年「Les Jeux de l'amour」で監督デビュー。 1963年「リオの男」が米アカデミー賞の脚本賞にノミネートされる。 1997年には「愛と復讐の騎士」で、セザール賞作品賞にノミネートされている。 2004年11月26日、パリ郊外ヌイイ=シュル=セーヌにて癌のため死去、71歳。
1961年「大盗賊」 1962年「新・七つの大罪」 1963年「リオの男」 1964年「ピストン野郎」 1965年「カトマンズの男」 1967年「まぼろしの市街戦」「愛すべき女・女たち」 1974年「おかしなおかしな大冒険」 1975年「ベルモンドの怪盗二十面相」 1995年「陽だまりの庭で」 1997年「愛と復讐の騎士」
フィリップ・ド・ブロカ監督 1969年 「カトマンズから来た男」*1などプロカ監督の色彩が大好きになってきている鑑賞のタイミングが良かったのかとても拾い物に思える。ジャケットから感じるものよりもっと魅力的。いい場面たくさんあるのだから使ってほしい。 フランスの片田舎の豊かな暮らしへの讃歌、よく他の映画でも目にするように思うけれど、もうブロカ監督のみせてくれるきれいな包装紙みたいな造形がほんとにまたかわいらしく、アメリカ資本主義社会との対比がわかりやすくもおかしみがあり、結論のひねり方も私にはとても好みだった。 ザリガニ釣りを楽しむような、でも骨のある老紳士三人、華やかなヒロインの母、堅物の教師…
カトマンズの男 [Blu-ray] ジャン=ポール・ベルモンド、ウルスラ・アンドレス Amazon 65年 フィリップ・ド・ブロカ監督作品 「リオの男」*1が好評で作られた第二弾。 先日ベルモンド主演の「ムッシュとマドモアゼル」*2を楽しみ、そのすぐあとというタイミングのせいか、私には「リオ~」よりこちらの方が楽しめた。難しい事考えずにたのしければいいんだ、みたいな心境。きれいな色彩、おもしろい画面、ベルモンドの文字通り身体を張った演技など、「リオ~」も「カトマンズ~」も多分同じ要素に満ちているのだけど。 カトマンズとタイトルについているけれど、香港の撮影場面が多い。ブロカの撮った香港という感…
フィリップ・ド・ブロカ監督、ジャン=ポール・ベルモンド、ジャクリーン・ビセット、ヴィットリオ・カプリオーリ、モニーク・タルベ、ハンス・メイヤー、ブルーノ・ガルサン、ジャン・ルシェーブル、レイモン・ジェロームほか出演の『おかしなおかしな大冒険』4Kリマスター版。1973年作品。日本公開1974年。 www.youtube.com www.youtube.com 凄腕エージェントのボブ・サンクラール(ジャン=ポール・ベルモンド)はメキシコのアカプルコでスパイのタチアナ(ジャクリーン・ビセット)とともに宿敵・カルポフ(ヴィットリオ・カプリオーリ)と戦う──しかし、それは大衆作家のフランソワ・メルラン…
U-NEXTでフィリップ・ド・ブロカ監督の『アマゾンの男』を観る。主演はジャン=ポール・ベルモンド。2000年の作品なので、フィリップ・ド・ブロカの最晩年の作品ということになる。邦題が『アマゾンの男』となっているのは、フィリップ・ド・ブロカ監督、ジャン=ポール・ベルモンド主演の『リオの男』『カトマンズの男』を踏襲したもの。 アマゾンの奥地で昆虫の研究をしながら気ままに生きているフランス人のエドゥアール(ジャン=ポール・ベルモンド)。ある日、彼の前に不思議な少女が現れる。少女は「ニューヨークに行くはずが、間違ってここに来てしまった」と語るのだが。 一方、アマゾン流域に着陸したと思われるUFOの痕…
フィリップ・ド・ブロカ監督 1967年 評判だけはきいていていつかと思っていたが、「陽だまりの庭で」*1を観た流れで一気に。 おお同じ監督だ!と思うような、日常を逸脱した美しさ可愛らしさ、反戦への姿勢。動物の使い方。 日本でも葦原将軍だとか精神病院で偉人になりきっている人の話はきいたことがあるが、そんなエピソードをこんなに美しい夢のような表現で。虚だとか実だとかそんなことはどっちでもいいじゃないか、人生はその人にみえている真実しかないと高らかに謳われている感じがした。 観た時は調子良すぎるようにもみえていた「リオの男」*2なんかもこの流れで急速に理解が進んできた気分。 ジュヌヴィエーヴ・ビュジ…
陽だまりの庭で【字幕版】 [VHS] オンリー・ハーツ Amazon 1995年 フィリップ・ド・ブロカ監督 自分の好きな「おじいさんもの」の一環で借りてきたけど、おじいさんは60歳。ほぼ同年代(というか一つ年下)。 彼はナチス支配下のパリで動植物園を運営していてパリの解放を願ってはいるものの完全に他力本願で守りの姿勢。 かわいらしいところもあるけれど夢ばかりみていて自分が好きなことに集中したいタイプ。身につまされる。 ちょっとした頑固さから致命的な出来事が起き、彼自身も痛みを背負うが、そこから彼のとる行動は現実家の妻からみるとやめておいた方がいい代物。 学者にこういう人いる、というとんでもな…
「最も美しいのは窓から出かける旅です」 原題は「Le Roi de Cœur」英題は「King of Hearts」(ハートの王様) 見終わってみれば「なるほど」と思うシーンや 深いセリフが多くあり これほど(見る人によっては)汲み取れるものがある映画は 他にないかも知れません 第一次大戦中、占領していたフランスの小さな村を 放棄せざるを得なくなったドイツ軍は 村を破壊するための爆弾を広場に仕掛けます そのことを知ったイギリス軍は ひとりの兵士を偵察のため村に派遣すると 村に取り残された精神病院の患者たちから 「王様が帰ってきた」と祀り上げられ 若い娘との恋が実り、時限爆弾の解除にも成功すると…
1963年 フィリップ・ド・ブロカ 冒頭のタイトルデザインから洒落ててかわいいし出てくる車、飛行機、建築中の建物などデザイン一々いい。ベルモントの闘い方もローテクで洒落ているしあまりスタントも使われず汚れまくりつつされていて愛すべき作品。コミックから飛び出したような話の流れ。 ふや町映画タウンおすすめ☆☆☆(かなりおすすめ!!!)
引用元:amazon.co.jp 1967年のフランス映画 と言われなければ、15-20年くらい前の映画かな、と思ってしまう 4Kデジタルリマスターのお陰もあるけれど、ストーリーの普遍性もあって、今の感覚で自然に観られる 原題は「Le Roi de Cœur」 英題も同じ意味で「King of Hearts」 邦題も「ハートのキング」で良かったのでは?と思うけれど、これはこれで親切な邦題 1918年、第一次大戦の末期 北フランスのとある小さな町では、敗戦濃厚となったドイツ軍が撤退しようとしていた 町が無事に解放されるのを待つ市民だったが、ドイツ軍は(自軍に代って進行してくる)イギリス軍にダメー…
カトマンズの男(字幕版) ジャン=ポール・ベルモンド Amazon ★★★ 親の遺産で大金持ちになったアルチュール・ランプルール(ジャン=ポール・ベルモンド)は人生に退屈して自殺未遂を繰り返していた。婚約者たちと香港にやってきたアルチュールは株の暴落で破産を宣告される。相変わらず死にたがってるアルチュールに対し、中国人の友人ゴオ(ヴァレリー・インキジノフ)は生命保険への加入を提案。受取人を婚約者とゴオ本人に指定させる。ゴオは殺し屋を手配した。ところが、アルチュールは金髪美女のアレクサンドリーヌ(ウルスラ・アンドレス)と出会って生きる気力が湧いてくる。アルチュールは殺し屋から逃げつつ契約の取り消…