Jean-Claude Briary (1933-2007)
フランスの俳優。監督。舞台演出家。劇場支配人(ブッフ・パリジャン座)。 エリック・ロメール、フランソワ・トリュフォー、ジャン=リュック・ゴダール、ジャック・リヴェット、クロード・シャブロルといったヌーヴェル・ヴァーグ監督たちの一連の作品に多数主演。70年代より監督も始める、90年代より舞台演出なども手がけている。
Le ruisseau des singes
女は女である アンナ・カリーナ Amazon ★★★ パリ。書店員のエミール(ジャン=クロード・ブリアリ)はストリッパーのアンジェラ(アンナ・カリーナ)と同棲していた。そのアンジェラが唐突に赤ちゃんが欲しいと言い出す。エミールはその申し出を拒否する。アンジェラは他の男に頼むことに。その相手はエミールの友人アルフレード(ジャン=ポール・ベルモンド)だった。 映像や音楽で小技を効かせていて面白かった。今見ると洒落臭いが、その洒落臭いところがゴダールの美点である。 映像で面白かったところ。セリフごとにカットを割る際、カットごとに人物の位置関係を大胆に変えている。屋内で男女2人が話すシーンだ。このカッ…
「最も美しいのは窓から出かける旅です」 原題は「Le Roi de Cœur」英題は「King of Hearts」(ハートの王様) 見終わってみれば「なるほど」と思うシーンや 深いセリフが多くあり これほど(見る人によっては)汲み取れるものがある映画は 他にないかも知れません 第一次大戦中、占領していたフランスの小さな村を 放棄せざるを得なくなったドイツ軍は 村を破壊するための爆弾を広場に仕掛けます そのことを知ったイギリス軍は ひとりの兵士を偵察のため村に派遣すると 村に取り残された精神病院の患者たちから 「王様が帰ってきた」と祀り上げられ 若い娘との恋が実り、時限爆弾の解除にも成功すると…
いとこ同志(字幕版) ジェラール・ブラン Amazon ★★★ 田舎育ちのシャルル(ジェラール・ブラン)が大学で試験を受けるため、パリに住む従兄ポール(ジャン=クロード・ブリアリ)の部屋に居候する。シャルルが要領の悪い真面目人間なのに対し、ポールは要領のいい遊び人だった。シャルルはクラブで出会ったフロランス(ジュリエット・メニエル)に恋をするが、ポールに横取りされてしまう。そして、いよいよ試験の日がやってきて……。 駄目な奴は何をやっても駄目という救いのない話だった。とどのつまり、人間に必要なのは意志の力なのだろう。意志の力が生命の輝きを生み、何事も好転して強運を呼び込む。シャルルがそれを持て…
「5時から7時までのクレオ」(原題:Cléo de 5 à 7、1961)を見る。アニエス・ヴァルダ監督の初期の傑作映画。90分/フランス・イタリア合作。 ガンの診断結果を待つ若い女性歌手クレオの5時から7時までをリアルタイムで切り取っている。ポップ歌手のクレオは自分がガンではないかと疑い、病院で精密検査を受ける。 その結果が判明する7時までの間、クレオはパリの街中をさまよいながら幾人かの友人や見知らぬ人々と出会い、心の平静を取り戻していく。カメラは初夏を迎えたパリの街をタクシーや車やバスにのって移動し、カフェやバス、公園の中の人々、木漏れ日をとらえながら、クレオの不安を見事に表現している。 …