奈良県桜井市箸中の田園地帯、三輪山の西麓にこんもりとした緑の丘がある。それが「ホケノ山古墳(ほけのやまこふん)」である。 青空の下、蔦に包まれた墳丘は自然と一体になったように見える。周囲には畑が広がり、風が稲を渡る音だけが響く。 入り口には案内板と小さな東屋があり、ゆっくりと腰を下ろして古代の空気を感じることができる。駐車場も整備され、箸墓古墳のすぐ東側に位置している。 「ホケノ山」とは変わった名前だが、由来は主に2つの説がある。湿地帯の説は、水がたまりやすい湿地や沼地を意味する「フケ」という古い言葉が変化したという説。 もう一つ、王家の墓の説は、有力者の墓であることを示す「オウケノハカ(王家…