ポスティングシステム

(スポーツ)
ぽすてぃんぐしすてむ

スポーツ、主にプロ野球における選手入札制度。2013年にNPB・MLBの折衝で一部改訂が行われた。

2012年までの制度

所属球団の承認を得て、MLB入りを希望する日本プロ野球界の選手の交渉権を、MLB球団が入札で得る。

獲得を望むMLB各球団からの最高額が、日本プロ野球コミッショナーを通じて、日本側に通知される。

入札選手の所属球団が受諾すれば*1、最高額で入札したMLB球団に独占交渉権が発生。

選手と契約に合意すれば、所属球団への送金などを経て移籍が成立する。

2013年以降の制度

日本の球団から移籍を望む選手が出た場合、NPBはその旨と設定した移籍金を大リーグのコミッショナー事務局に対して通知する。移籍金の上限は2000万米ドル。
同コミッショナー事務局は大リーグ各球団に移籍希望選手の通知を行い、選手は移籍金を支払う意思のある全球団と交渉を行うことができる。選手と契約を結んだ場合、米球団は日本の球団に移籍金を支払うことになるが、契約が結ばれなかった場合、選手は日本の球団に残留することになる。


本来、FA権利を取得する迄の期間は球団に所属する義務が発生するが、
ポスティングの場合は早期に移籍可能な為、近年これを希望する選手が多くなっている。

但し、移籍金も低額である為、球団にこだわりを持たずMLB志向の選手にとっては、好都合である。

しかし、日本プロ野球界の規則を覆す制度であり、制度を認めない球団が多く、ファンなどの反発も多い。
なお、野茂英雄は任意引退*2、伊良部秀輝はトレード、井口資仁は自由契約でMLBに移籍している。

日本プロ野球界におけるポスティングシステム利用選手

年度 選手名 守備位置 所属球団 入札球団 備考
2000年 ケサダ 外野手 広島東洋カープ シンシナティ・レッズ マイナー契約
  ペレス 外野手 広島東洋カープ なし
2001年 イチロー 外野手 オリックス・ブルーウェーブ シアトル・マリナーズ  
2002年 石井一久 投手 ヤクルトスワローズ ロサンゼルス・ドジャース  
2003年 大塚晶則 投手 大阪近鉄バファローズ なし 中日ドラゴンズにトレード
  ラミーレス 投手 広島東洋カープ ニューヨーク・ヤンキース マイナー契約
2004年 大塚晶則 投手 中日ドラゴンズ サンディエゴ・パドレス 再入札
2005年 中村紀洋 内野手 大阪近鉄バファローズ ロサンゼルス・ドジャース  
2006年 入来祐作 投手 北海道日本ハムファイターズ なし 自由契約
  森慎二 投手 西武ライオンズ タンパベイ・デビルレイズ  
2007年 松坂大輔 投手 西武ライオンズ ボストン・レッドソックス 史上最高額
  岩村明憲 内野手 東京ヤクルトスワローズ タンパベイ・デビルレイズ  
  井川慶 投手 阪神タイガース ニューヨーク・ヤンキース  
2009年 三井浩二 投手 埼玉西武ライオンズ なし  
  三井浩二 投手 埼玉西武ライオンズ なし 再入札→西武残留→同年オフ戦力外通告→現役引退
2011年 西岡剛 内野手 千葉ロッテマリーンズ ミネソタ・ツインズ 史上最年少
  岩隈久志 投手 東北楽天イーグルス オークランド・アスレチックス 交渉決裂→楽天残留
2012年 ダルビッシュ有 投手 北海道日本ハムファイターズ テキサス・レンジャーズ
中島裕之 内野手 埼玉西武ライオンズ ニューヨーク・ヤンキース 交渉決裂→西武残留
青木宣親 外野手 東京ヤクルトスワローズ ミルウォーキー・ブリュワーズ 入団テスト込み
真田裕貴 投手 横浜ベイスターズ なし 巨人移籍→同年オフ戦力外→台湾移籍
年度 選手名 守備位置 所属球団 契約球団 移籍金
2014年 田中将大 投手 東北楽天ゴールデンイーグルス ニューヨーク・ヤンキース 2000万米ドル
2016年 バーネット 投手 東京ヤクルトスワローズ なし *3
前田健太 投手 広島東洋カープ ロサンゼルス・ドジャース 2000万米ドル

*1:誤解が多いが、「入札があれば球団は必ず受諾」ではない。金額に不満があれば拒否される可能性もある。

*2:当時はMLBに移籍するシステムが確立されていなかった為、自由契約・任意引退以外では移籍不可能であった。

*3:その後、自由契約でテキサス・レンジャーズと契約

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