The Manitou
平凡な女性にインディアンの悪霊ミスカマカスが宿った。恋人とインディアンの祈祷師が見守る中、やがて彼女の背中から奇怪な胎児が生まれ落ちる……。当時B級ホラー期待の星と言われたW・ガードラーはこの作品の後、次作のロケハン中に不慮の事故死を遂げた。この作品は彼の遺作であると同時に、最高傑作でもあった。風からコンピュータまで全ての物に宿っているという精霊(マニトウ)を総動員して最強最大の悪霊に立ち向かうというアイディアがとにかく面白く、それを具現化した特殊効果も上出来。特にクライマックス、ミスカマカス降臨と共に異次元空間となった病院内で繰り広げられる戦闘シーンはこの作品をオカルト映画からSF映画に一気に昇華させた。是非オリジナルのドルビー・ステレオ仕様で鑑賞したい作品(ビデオはモノラル)。
(allcinemaより)