マニュアル人間と呼ばれる者たちがいる。現場の流れに精通し、通常作業を黙々とこなす能力を持つが、得てしてコミュニケーション能力に欠ける。マニュアル化を推し進める職場では、このようなマニュアル人間の増加が確認される。 業務のマニュアル化は、事業の存続に欠かせない。けれども、それによって人々の独創性を奪うようなことがあってはならない。つまり、従事者をロボットと見なすようなことがあってはならないのだ。 そのためには、「何をしなければならないか」という個人プレーの思考を転回し、「何ができるか」というチームプレーの思考法に移し替える必要がある。この時によく利用されるのが、ヒヤリハットなどの改善提案である。…