誰も、自分の担当範囲外のものに責任を負いたくはない。よって、自分の能力以上のことに手を出そうとする従事者は皆無である。それが打ち破られるのは、報酬体系の中に動機付けがある場合と、トラブルの影響下にある場合である。 人は、例外なく臆病な動物である。その臆病な性質を放置するなら、従事者は外を見ず、惰性で仕事をするようになる。そうなれば従事者は、文句を言うロボットと化す。 文句を言うロボットをつくらないために、従事者には常に新規の取り組みを課す。上司はサポーターとして見守ることで、従事者は抵抗しながらも、そこに気付きを得て、面白みのある仕事を自ずから開始する。上司は、部下を見守ることに臆病であっては…