「時計があると、休憩時間を気にする従事者ばかりになる」と言う管理者がいた。「コンベアの流れによって時間は制御されるので、時計がなくても問題はない」と言って、彼は時計を下ろしてしまった。 時計は、仕事の状態を表す「共通言語」である。計画に応じて、決められた時間に決められた状態が保たれていなければならないのだ。時計によって従事者は、あるべき形を確認し、やるべきことを考える。時計のない現場というものは、そもそも「計画」というものが存在せず、そこに放り込まれた人々は、言われたことしか出来ないロボットとなる。 「言われたことだけすればいい」と言う管理者も居る。しかし、そのような管理者は自分の形に囚われ、…