別名「マンドレイク」とも言う想像上の植物、またはヨーロッパに自生するナス科マンドラゴラ属 (Mandragora マンドラゴラ・アウツムナリス)の薬効植物。別名に「恋なすび*1」とも。
もと、シナイ半島辺りでは媚薬というか食べると子造りができる実といわれ、『旧約聖書(創世記と雅歌7章13節)』でそのような薬効が語られ、伝播すると同時に根っこが有名になった。アラビア語ではヤブルー、ドイツ語ではアルラウネ*2という。
想像上の植物については、ユリ、バラ、ユキノシタ、ジャスミン、メロン、バナナ、キイチゴ、蘭の根っこ(アト・ド・ヴリースの「イメージ・シンボル事典」によると「仏松露の根」もあるという)で、人の形(男 女 たまにふたなりとか)をしている、引き抜くと恐ろしい叫び声を上げ、人間がこれを聞くと死んでしまうこともある、発光する、魔術・錬金術の材料として使われる、などと語り伝えられている。