東京都美術館で「大地に耳をすます」という展覧会を見てきました。ミロコマチコさんの作品が素晴らしかった。はっきりとした独自の世界観があって、その中で洞窟画が現代に蘇ったような神秘的でバイタリティのある作品に元気をもらいました。 作家を国籍に還元するのは良くないと思いつつも、やはり日本の良さがよく出た作品だとも感じました。「日本美術の歴史」で辻先生が日本美術の特徴の一つとしてアニミズムをあげていらっしゃいましたが、動物や自然にも魂や神様が宿っているような世界観が根底に流れていると感じました。 アニミズムの対極にあるのが、西洋の自然を超克する対象として捉える考え方だと思います。いのちあるものすべての…