2019年7月20日 ジャン=ジャック・ルソーの『社会契約論』を読んでいると、次のような言葉に出会った。新しい法律の提出は、皆が感じていることを言葉にするだけだと。 新しい法律を、最初に提出する人は、すべての人々が、すでに感じていたことを、口に出すだけだ。他人も自分と同じようにするだろうということが確かになるやいなや、各人がすでに実行しようと、心に決めていたことを、法律とするためには、術策も雄弁も問題ではない。ジャン=ジャック・ルソー(桑原武夫他訳)『社会契約論』(1762=1954年、岩波文庫) この言葉で思い出したのが、柳田國男が民謡を定義した言葉だ。民謡というのは皆が一様に抱いている感情…