北海道には特別な思い入れがある。住んだことは一度もないけれど、周遊券を使って何度も渡道し、日本の四島の中で一番最初に国鉄全線走破を達成したのが北海道だ。まだ本州と北海道の間には青函連絡船がメインの交通として大いに機能しており、飛行機嫌い(金銭的な理由もある)ということもあって、北海道に行くのは上野発の夜行列車を使うことが多かった。 雪に対する憧れ、ということもあったけれど、SLが最後まで走っていた地であることも大きかったかもしれない。すでに1日に3往復しか走らなくなっていたローカル線沿線の荒涼とした景色や、時刻表には掲載されていない駅があることへの驚き。そんな魅力に取りつかれ、何度も足を運ぶう…