鉄道路線の営業を廃止すること。またはその廃止された路線のこと。 鉄道路線は細長く、他に転用することが難しいため*1、廃止当時のまま放置されている廃線跡も少くない。また、道路や自転車道などに転用されていても、鉄道路線独特の線形(直線や緩かなカーブ)や跨線橋、橋台などが残っている場合が多い。 これらの廃線跡を探訪する趣味もある。
*1:複線ならば道路にすることができるが、複線の路線が廃線になることは、そうそうない
noteとのコラボエッセイとして、毎月2回ペースで「なつかしの鉄道乗りある記」を連載します。このエッセイは、今は廃線となってしまった地方ローカル線や第三セクター路線の乗車体験記として綴っていきます。 「岩泉線」第2話 茂市という駅もかなり山間にある。ここを起点とする岩泉線がさらに山の奥を目指して走ると思うと、よくぞこのような地に鉄路を敷いたものだと感心してしまう。 茂市を7時01分に発車すると、次に岩泉線が茂市にやってくるのは、この列車が折り返し運転を行う8時55分。そのあとは、午後3時半まで岩泉線茂市駅の役割はない。列車は5人の乗客を乗せてゆっくりと発車した。これから53分間の岩泉線の旅が始…
ランキング参加中自転車 青海神社の鳥居門前町として栄えた加茂市。新潟県だと燕三条エリアになります。まず、加茂駅を出てその青海神社を目指します。青海神社を出て、道の駅田上へ。道の駅田上からは、西に向かい旧新潟交通電車線の月潟駅へ。月潟駅からしろね大凧と歴史の館、笹川邸などを回り、新潟市新津鉄道資料館へ。鉄道資料館からは新潟駅へ直行しました。意外と、新津から新潟が遠かったです。全部で約60㎞の道のりでした。 Kamo City flourished as a town in front of the torii gate of Aomi Shrine. In Niigata Prefecture,…
noteとのコラボエッセイとして、毎月2回ペースで「なつかしの鉄道乗りある記」を連載します。このエッセイは、今は廃線となってしまった地方ローカル線や第三セクター路線の乗車体験記として綴っていきます。 「岩泉線」第1話 岩泉線は岩手県の茂市駅―岩泉駅を結ぶ超閑散路線として有名だった。2010年の災害で不通となり、復旧されないまま2014年4月に廃止となった。 私が岩泉線に乗ったのは2001年9月の三陸ひとり旅の時だった。旅行のメインとして岩泉線乗車をプランに組み込んだのである。乗車前夜は宮古市にホテルを取り、早朝の出発に備えたのだ。 翌朝、ホテルを出発したのは午前6時。なぜこんなに朝早くに出なけ…
JR久留里線の末端区間が廃線となることが決定しました。 利用者数の減少や経済的な理由から、バスへの転換が進められる中で、地元住民や観光業への影響が懸念されています。 この記事では、廃線に至る背景や代替交通手段の課題、さらには地域の未来について詳しく解説します。 久留里線廃線がもたらす問題と、それに向けた解決策を考えるきっかけとしてぜひ最後までお読みください。 久留里線廃線の背景と概要 久留里線廃線の背景と現状について解説します。 ① 廃線が決定した区間と利用状況 JR東日本は2024年11月27日、久留里線の末端区間である「久留里~上総亀山」間の廃止方針を発表しました 。 この区間は、1987…
愛知県春日井市にある「愛岐トンネル群」 日本3大廃線トンネル群のひとつ。 元々は国鉄中央本線(現JR)が走っていた廃線跡。 国の登録有形文化財で、現在の所有者はNPO法人愛岐トンネル群保存再生委員会。 毎年、ゴールデンウィークの時期と秋に特別公開されます。 2024年の秋の特別公開は、11月23日(土祝)から12月1日(日)までの9日間。 今回は特別公開で注目して欲しいポイントをいくつか紹介していきます。 特別公開へ行かれる際はJR定光寺駅へ。 普段は普通列車が1時間に数本停まる程度。 特別公開の時期はもっと多くの列車が停車します。 周辺に駐車場はありません。 現在はひっそりとした定光寺駅です…
本日の立ち寄り道の駅は勇払郡安平町、「あびら D51(デゴイチ)ステーション」でございます。 ぴかぴか新しくて広々の施設に、これまたきれいに整備された機関車がお出迎え。鉄道好きさん必見! 施設概要 鉄道資料館 休憩所 農産物直売所 テイクアウトコーナー ベーカリー 売店 駅前広場にはキハ183。 北海道発の寒冷地仕様特急気動車だそうです。 いわゆる「レストラン」はないのですが、居心地よさげな休憩スペース。 テイクアウトのアレコレでまったり過ごしたり 電源も取れるカウンター席で調べものしたり。 軽食コーナーには丼、麺類、カレーにソフトクリームの定番が並びます。 パン屋さんと、かわいいお土産雑貨。…
目次 1.瀬棚駅跡 2.瀬棚駅と近隣の歴史 1.瀬棚駅跡 北檜山の市街を出て、次は旧瀬棚町の市街を目指す。 日本海はもうすぐ側である。 海岸に並行して北へ進む国道229号線を走り、市街地に入ったところですぐ左折。 現在は温泉や高齢者施設になっているエリアがかつての瀬棚駅跡だ。 真新しい駅名標のレプリカと本物のキロポストが、芝生の上に並んで立っている。 隣には瀬棚線の駅名が記された石碑。 瀬棚線の名残を示すものはこれくらい。 あとは広いスペースから類推できるかどうか。 背景のあちこちに風力発電の風車が見切れているのがせたな町らしい。 三角屋根の建物が連なっている高齢者施設。温泉も併設されているら…
JR長万部駅で撮影。 JR函館本線の長万部(おしゃまんべ)~小樽間が2030年度末に「廃止」となる予定です。 沿線には、ウイスキーで有名な観光地・余市(よいち)駅や、パウダースノーを求めて海外の富裕層がスキーに訪れるニセコ駅がありますが、消える運命にあります。 「長万部~小樽」間が廃線になるまで早くて6年先ですが、「臨時特急ニセコ号」が9月中だけこの区間を運転するというので、2024年9月29、30両日、行ってきました。 目次 消える路線 臨時特急「ニセコ号」 9月29日(日) 夕ごはん 食後の音楽の時間 お風呂 温泉分析書 9月30日(月) 朝ごはん ニセコ駅 不思議な「比羅夫」駅??? 消…
目次 1.北檜山駅跡 2.北檜山駅と近隣の歴史 1.北檜山駅跡 丹羽地区の集落から水田の広がる国道230号線を西へ西へ進む。 程なくして右手が木々の茂る丘となり、その先が後志利別川と真駒内川が合流する北檜山の市街地だ。 現在はせたな町の一部だが、かつては北檜山町という独立した自治体の中心地。 町役場は今も北檜山の市街地にある。 街の三差路が国道230号線の終点。ここから先は日本海側を南北に走る国道229号線だ。 少し進んで商店の並ぶ交差点を左折。 この先の突き当りが北檜山駅のあった場所。 周囲は駅前通りらしい雰囲気を残している。 北檜山駅は現在函館バスの北桧山ターミナルに変わった。 そして、こ…
序文・廃線跡地利用 堀口尚次 神岡鉄道株式会社は、かつて岐阜県飛騨市に本社を置いていた、第三セクター方式の鉄道会社である。旧日本国有鉄道の特定地域交通線であった神岡線を引き継ぎ運営していた。鉄道事業以外に自動車整備業なども手掛けていたほか、2006年3月までは旅行業なども行っていた。神岡線は、富山県富山市の猪谷駅から岐阜県飛騨市の奥飛騨温泉口駅に至る神岡鉄道が運営していた鉄道路線である。平成18年12月1日に全線が廃止された。 本来、神岡鉱山から産出される亜鉛鉱石の輸送が目的の鉄道であり、改正鉄道敷地法別表にも制定時から「富山県猪谷ヨリ岐阜県船津ニ至ル鉄道」として掲げられている。鉱山へは、大正…