戦国期において「天下無双ノ名物」とうたわれた葉茶壷。三好実休が所持していたが、戦乱の中で六つに割れ、千宗易が継いで修復したことがあるという。後に三好笑岩が降伏する際に織田信長に進上された。信長の時代に焼失したとされる。 戦国期の名壺 三好実休の茶会 降伏の証 織田信長の茶会 三日月之御茶 参考文献 戦国期の名壺 16世紀中頃、すでに「三日月」は葉茶壺の代表的な名物であった。天文二十三年(1554)成立と考えられる『茶具備討集』では名物の葉茶壺をいくつも挙げながら、以下のように記している。 名壺多シト雖モ、松島・三ヶ月之彩色水色厚味垽強異気鼻香ニしクハ無シ也 また永禄七年(1564)に堺の茶人真…