古今東西、エンターテインメントの世界では1曲の歌を巡り、それを作った作家と、歌う歌手との間でトラブルが起こることはままある。 しかし、ここまでこじれたケースは稀だったのではないか。 連日、世間を騒がせたのが、作詞家の川内康範氏と歌手・森進一との「おふくろさん騒動」だった。 コトの起こりは2006年の大みそか、NHK紅白歌合戦で森が歌った「おふくろさん」だ。 この名曲に森が、オリジナルにはないパートを付け加えて歌ったことで、作詞した川内氏が激怒。 翌年2月には、著作権侵害だとして「もう、森にはこの歌を歌わせない」と「おふくろさん」の歌唱封印を通告したのである。 ただ、森自身は当初、歌い出し部分の…