前回の続きです。 この症例のように、歯が原因なのか?鼻が原因なのか?はっきりしない上顎洞炎というのは珍しくありません。 近年は花粉症やシックハウス症候群といったように、アレルギー疾患の患者数も増加 していることから、なおさらその診断が難しいケースも増えていると言えます。 歯の治療も、上顎洞炎の治療も、両方必要なケースというのも考えられます。 そのような場合どちらを優先して治療すれば良いのでしょうか? 現在のところ、それについてのコンセンサスは得られていません。 つまり明確な答えはないのですが、今回のケースについては次のように考えました。 1、鼻症状があり、抗生剤を1ヶ月以上服用しているが改善が…