わたしは本を処分するのが極めて苦手です。何年かに一度、意を決して2、300冊程度は廃品回収に出すのですが、生まれる空き空間は微々たるもので、たちまち新たな本で溢れてしまいます。 狭い部屋でまともな身動きもままならず、気を許せば積み上げた本がいつ崩れてくるか分からない。何とかしたいと、本人は何十年も呻吟し続けているのに、解決策はどこにもない。お金があれば増築するのですが、お金はないからやはり解決策はありません。でもでも、やはり、何とかしたいともがく。 まるで、出口のない<不条理劇>です。悲劇ではなく、喜劇の方の。 電子書籍の流通当初、画期的なことに思えてiPadを読書ツールにした時期がありました…