音楽 10 民族音楽 民族音楽を音楽の素人である私が勝手に定義すると、ある民族が「昔から親しんでいると認識している音楽」ということにしておこう。「昔から」が100年前でも1000年前でもいい。西洋の王宮や教会の音楽をどう考えるかという点では、「おもに非西洋の音楽」というもうひとつの定義を加えてもいい。 日本以外の民族音楽を意識して聞いた最初の体験は、民族音楽学者の小泉文夫のラジオ番組「世界の民族音楽」(1965~83)を聞いたいつかか、『バングラデシュ・コンサート』(The Concert for Bangladesh 1971)でラビシャンカルの演奏を聞いたときか、いやそれ以前にビートルズ関…