訓読 >>> 3782雨隠(あまごも)り物思(ものも)ふ時に霍公鳥(ほととぎす)我(わ)が住む里に来(き)鳴き響(とよ)もす 3783旅にして妹(いも)に恋ふれば霍公鳥(ほととぎす)我(わ)が住む里にこよ鳴き渡る 3784心なき鳥にぞありける霍公鳥(ほととぎす)物思(ものも)ふ時に鳴くべきものか 3785霍公鳥(ほととぎす)間(あひだ)しまし置け汝(な)が鳴けば我(あ)が思(も)ふ心いたもすべなし 要旨 >>> 〈3782〉雨のために家にこもって物思いをしていると、ホトトギスが私の住む里にやって来て鳴き立てる。 〈3783〉旅先にあってあの人に恋い焦がれていると、ホトトギスが、この里に一人住む…