
1.概要 日々の出来事や、印象に残った瞬間の写真をSNSに投稿するかのように、万葉人は歌を詠み、思いや感動を共有していた。家族の日常も記録されている。公卿である大伴家では、秋、都で働く家持と、荘園にある田の収穫を監督する家族が別れて暮らしていた。そして家族の間で歌を盛んに交わし、近況を報告しあい、互いの労をねぎらっていた。第1回では、万葉人の歌によるコミュニケーションを通して、その暮らしと思いを描く。(公式webより) 2.本論「男女間の共感の文学」 万葉歌の特徴や当時の習俗『万葉集』は飛鳥・奈良時代の歌を収めた歌集で、約4500首が収録されている。その中には往復書簡のように歌を贈答する例も多…