今回ご紹介するのは、有栖川有栖『乱鴉の島』です。 所謂「作家アリスシリーズ」 の長編にあたり、孤島もののミステリに位置づけられます。 年代が2000年代初頭なので、携帯電話が一般的に普及しはじめたけれど、スマホはもう少し先、パソコンでインターネットを使用している人も半々という過渡期で、そこがまた味となっています。 孤島に引きこもる孤老の天才詩人とその崇拝者たち。 迷い込んだ探偵と助手。 ちらちら垣間見える秘密。 満を持して起きる事件。 これぞ、ミステリファン垂涎の王道の作品です。 それでは、あらすじと感想を書いていきます。 あらすじ おすすめポイント ネットの普及と孤島ミステリ クローン技術に…