井上悠宇氏の不実在探偵の推理を読んだ。これを最初に読んだときは、この小説も特殊設定もののミステリーだと思った。この小説の特徴はタイトルにもある通り、探偵が不実在なのだ。どいう事かというと、大学生の菊理現が黒い箱の中にあるダイスを見て、質問に、「イエス」、「ノー」、「関係なし」などの回答する。それによって推理が進んでいくというストリーなのだ。箱の中のダイスの目が質問に応じて変わるので、現は探偵がいると信じている。しかし、目には見えないのだ。本書には4話収録されていて、それぞれのタイトルは「不実探偵としたいの花」、「不実探偵の存在証明」、「不実探偵と殺神事件」、「不実探偵と埋められた罪」となってい…