サイゼリヤに来たら、番号を記入した紙を渡す形式になっていた。ライス大盛りに一つの記号列が割り当てられている。ひどいと思った。世界は本当に寂しいところになった。これでいいと本気で思っているんですか、本当のところはどうなんですか、と叫びたくなった。— 千葉雅也『現代思想入門』発売 (@masayachiba) 2022年7月5日 朝、千葉雅也のツイートを目にする。サイゼリヤの料理が番号によって扱われているという内容。かけがえのない一品一品心のこもった料理が番号という無個性なものに置き換えられる瞬間の暴力性を捉えたという意味で、私は皮肉抜きで千葉氏の鋭敏な感受性を見る思いがする。だが、問題はそうした…