高齢者は、様々な経験を重ねて社会的地位や経済力などを備えてきました。しかし、多くの場合、高齢になると会社を退職したり、現役を退く決断をして、社会的地位や仕事上の役割を手放すことになります。一方で、大切な人などを喪失する機会も増え、それに伴い家庭での役割も失うことも多いです。そのように役割を失っていくと、それをきっかけに自己評価が低下して、自信を失い、気力も失っていきます。加えて、体の衰えも感じるようになるので、みんなに迷惑をかけたくないという気持ちを常に抱いています。この気持ちから生まれてくるものは、みんなの役に立ちたい、必要とされたいというものです。そして、これが成就すれば、存在感があるとい…