忍性(にんしょう) 忍性は鎌倉時代のお坊さん。叡尊(えいそん)のお弟子さんで、弱者救済に奔走したことで知られています。生前の業績が評価され、亡くなった後に「菩薩」号がおくられました。当時、らい病(現在のハンセン病)の人は、「前世で悪いことをしたから」などといわれたり、うつるとされていたので、大変な環境で生きていかねばならなかったのですが、忍性は彼らのための療養施設(北山十八間戸)をつくったことで有名です。足腰が悪くなって物乞いすらできなくなった患者さんを、毎日おぶって街まで連れていっていたというエピソードも。「生き仏」と呼ばれた師匠・叡尊(えいそん)すらも忍性のことを「慈悲ニスギル」と言わしめ…