ホツマツタヱでは聖なる神獣がいくつか登場しますが、「いとり」はその最たるものです。「鳳凰」と後に漢字書きされる聖鳥(瑞鳥)であり、手塚治虫さんの「火の鳥」も原型はたぶんこれでしょう。現行一万円札の裏面のデザインは、宇治の平等院鳳凰堂のものが描かれています。 シナでは、麒麟、亀、龍とともに重要視され、「鳳」は雄、「凰」は雌、と理解されているようです。また、「朱雀」として南方面を司って、「天之四霊」のひとつとされています。 ホツマツタヱでは、丹霊鳥と白霊鳥の二種が登場します。赤いイトリと白いイトリです。 『孕みの帯は カツラキの 世嗣社に 御胤 祈る』16文『時に天より 丹霊鳥の 一羽落つれば 天…