本書には「人生を見つめなおす10の物語」という副題が付いている。7章構成の中で、仏教童話が10編取り上げられる。そのタイトルをまずあげてみる。後の括弧内の数字は取り上げられた章の番号である。 仏教説話 『香の火』『苦しみの器』(1)、『毒矢の例え』(3) 花岡大学 『ぞうとは どのようなものか』『すなの しろ』(2) 『美しい目の王子』(4)、『アマリリスのような おんなの子』(5) 新美南吉 『手袋を買いに』(6)、『ごん狐』(7) 芥川龍之介 『蜘蛛の糸』(10) 私自身はこの10の物語について、今までに大半は読んだこと、あるいは聞いたことがあった。しかしいくつかは本書を読み、初めて知った…