「僕が全部悪いんですよ」これが口癖といっても過言ではない。思えば父親も、祖母もよく言っていたな。そしてこれが行使される時、大抵口論や話し合いに結末がつきかけた時だ。これを言わなければ話はすんなり終わるはずなのに、火に油を注ぐというか、最後の捨て台詞めいたことを言おうとしてしまう"血"なのかもしれない。父と祖母は知らないけど、少なくとも僕は、最後に罪悪感を与えてやろうとか、罪をかぶることで善人になろうとかいう魂胆は無いつもりでいるし、言っている時は本気でそう思っている。「そんなことない」とか「〇〇だから違うでしょ」と罪を被れなくなると、もはや一点張りである(最悪である!)。でも友達が同じことをや…