生徒に「先生はなんで国語の教師をしているのですか。なんのために国語を教えねばならないのですか」と聞かれたときにどうするか。 ヒントになりそうな言葉を 『レトリック認識』(佐藤 信夫):講談社学術文庫|講談社BOOK倶楽部 引きます。 p52「しかし、安心は確信ではない。私たちは、ふだん日本語ならかなりよくわかってるつもりでいるけれど、ときどき、自分の思いをできるだけ正確に言いあらわしたいという必要を感じたとき、感じのそういうときにかぎって、なぜか適切なことばが見つからないことに気づき、あせる。ああでもない、こうでもない……と。いろいろのことばに言いかえてみても、どれも正確に私の思いを言いあらわ…