日本学術会議が、狭い意味の軍事研究のあり方に対し批判的なまなざしを不十分ながら向けたのは、戦争が生活と学問の根拠を破壊した過去の反省の上に、戦後出発した組織だからである。戦争は秘密を重視する。軍事研究はどれだけ画期的な発明をしても、それは機密事項ゆえに公表されにくく、学術の公開性の原則に反する。軍事技術がインターネットやカーナビを生み出したではないか、と反論する人もいるが、それは単なる現状肯定であって、誰かの生命を犠牲にしてしか進歩しないような科学それ自体を問う議論に結びつかない。(藤原辰史、佐藤学、鈴木大裕、他『「自由」の危機』集英社新書、2021) こんばんは。先日、ちょっと病みそうだった…