何かを始めるのに遅すぎることはない。 私が40歳の頃から、好きで使ってきた言葉である。 伊能忠敬の功績や活躍を伝える際に、良く引用されている。彼が自らそう語った話ではないと思う。私はこの言い回しを20年近く、ことある度に使ってきた。 今まで、好んで使ってきた理由は、大きく分けて2つである。 人間は、何歳になっても若い頃に戻りたい。 若い頃にああしておげはよかった、こうしておけばよかったと思う生き物である。私もそういうところは今もある。 それともう一つは、私が31歳で創業した頃にはすでに、日本に高齢社会は忍び寄っていた。統計的なデータではもっと前から予兆は見えていた。長生きが始まって、子供の数が…