冷えが戻った。外出しない。 暑い季節の煮物・炊き物はどうしても足が速くなる。というので、保存惣菜といっても、昨年の初夏のころ中断したままだった「ひじき豆」を、ふと炊いてみる気になった。 なにはともあれ、まずは出汁づくり。今日はあとでカボチャも炊くつもりなので、ふた鍋ぶんだ。鍋ごと水浸けして冷ましておく。 愛用は「芽ひじき」だ。「長ひじき」だと体裁立派なひじき煮ができるとは承知だ。けれどもわずかながら値が高い。生産工程にあって、型の良いのを笊で漉すように選って、その他を「芽ひじき」として商品化したのだろうか。知らんけど。私は「その他」で十分満足だ。 水に浸けて戻す。十分ほど。笊で水切りしておく。…