私たちが毎日手にするペットボトル。その手軽さの裏側で、使用後のプラスチックごみ問題、特に海洋汚染や地球温暖化への影響は、世界共通の喫緊の課題となっています。この巨大な課題に対し、廃棄されるペットボトルを単なる「ごみ」ではなく、再び価値ある「資源」へと生まれ変わらせることで、循環型社会の構築に挑む企業が、ものづくりの街・北九州にあります。今回は、食品トレー容器の最大手エフピコグループの一員として、ペットボトルリサイクルの最前線を担う西日本ペットボトルリサイクル株式会社の決算を分析します。社会的に極めて重要な役割を担う同社が、なぜ今期、1.2億円を超える赤字を計上したのか。その背景にあるリサイクル…